Save the CATs は、現在準備中です。

2023/09/18 21:07

エンジェルタイム


というのがあるそうです。


動物さんが

亡くなる直前に

一瞬

回復して

元気になる時間のこと。


エリザベスも

介添えを必要だったゴハンを

ひとりで

たくさん

食べる時がございました。




その時は

少し回復したようにも見えて

気温もあたたかな日だったので

エリザベスには

お風呂に入っていただきました。


エリザベスの身体は

拭いても拭いても

ノミの糞が落ちず

尿の臭いも毛や皮膚に染みつき

可哀想なことに

匂いを放っていたのです。


最後は

家ネコらしく

すっきりしてもらいたかった。


ボランティア

2人がかりで

お風呂に入れました。


お風呂に入るエリザベス



お水はキライみたいでしたが

なぜか

ドライヤーは大丈夫のようで

乾かすのは

とても楽でした。


そうやって

ふかふかになった

エリザベス。


その2~3日後の

日曜日。


前日の就寝が遅く

翌朝

遅めに目が覚めてしまった

わたくしは

いつものように

エリザベスの圧迫排尿をし

ゴハンの用意をして

口元へ持っていくと

全く反応しません。

排尿の時も

力はありませんでしたが

まだ反応はございました。

もう反応はほぼなく

ぐったりとしています。


シリンジに

ちゅーるとお水を用意して

口に注ぐと

ちゅーるは食べたくないようで

お水はごっくんと

飲み込んでいました。


その後

軽い痙攣を起こしてしまい

お水を飲ませると

少し楽になるようでした。


次第に

目の瞳孔の開きが

左右異なってしまい

エリザベスが

ネコとしてここにいるのは

今日までだと解りました。


昨日まで見せていた

あの振り返った

かわいいお顔が

もう見れないのだとも。


最後に

お膝に抱っこをしてみました。

彼女は

こちらを振り返ろうとします。


顔の近くに手を置いていると

エリザベスが思いっきり

わたくしの手を

噛んできました。

一瞬ではなく

最後の渾身の力を込めて

ググーッと

掌に歯をめり込ませて参ります。


今まで全く攻撃的なところはなく

少しだけびっくりしましたが

もしかして

身体のどこかが痛くて

態勢がつらいかったのかと思い

噛み終えたら

ケージに戻してあげました。


ちょうどその時に

エサやりさまからお電話があり

エリザベスが危篤だと伝えると

すぐに来てくださいました。


もう一人のお世話をしてくださった

ボランティアさまも

お越しになりました。


エリザベスは

もう夢を観ているようで

手足を動かして

野を駆け巡って走ったり

楽しんでいるようすが

伝わってまいりました。


そのうち

ボランティアさまは出かけてしまい

餌やりさまが

撫でながら

わたくしと

お話をしていると

スーッと

エリザベスの

息がなくなり

安らかに

穏やかに

息を引き取っていったのです。


そして2回程揺れて

魂が抜けていきました。

(つづく)