太陽が登り

朝陽が射してきた時に

鳩さんに

大空に羽ばたいていきました。

その前に

飛べるか

バスルームで

最終確認。

大丈夫！

ドアを出ると

ゴハンを待つ

鳩さんたちが

いっせいに

集まって参りました。

保護鳩をダンボールから出し

柵にとまらせました。

鳩さんはしきりに

首をかしげておりました。

見守っていると

鳩さんたちがいる

地面に

降りました。

ちょっと距離を置いて

うろうろしています。

ただ

2羽の成鳩さんに対して

尻尾を

突いていたので

親鳩たちなのか

親と思って

突いているよう感じました。

わたくしがいると

鳩さんたちがいなくならないので

部屋の窓から

見守ることにいたしました。

やがて

1羽、2羽と

飛び立っていき

子鳩も木の上へ

羽根を広げて

バサバサと

羽ばたいていきました。

そして

少しずつ

電線を移動し

遠くへと

飛び立っていきました。

意外と

わたくしは

心配をしてしまい

ちゃんと飛べるだろうか

夜までに

寝床を見つけて

安全な場所で

眠れるだろうか

自分で虫を捕まえられるかしらと

気を揉んでしまいました。

鳩さんでも

こんなに

気になるのに

自分で産んだ

子供の場合は

これの何倍なのだろう、と

頭をよぎりました。

しかし

この保護鳩さんは

ダンボールの中でも

羽ばたきの練習をしていました。

また翌朝には

こちらに

ゴハンを食べにきておりました。

賢く

何も心配ない子のようです。

おめでとう！

元気でね！