Save the CATs は、現在準備中です。

2021/08/27 23:33

虫騒動があった


翌日の朝のことです。




通勤途中、


地域ねこさんが


たくさんいる場所があり


その付近を歩いていると、


しろねこさんが


アパートの裏の


コンクリートのところに


横たわっているのを


見つけました。




そのコンクリートの表面には


薄っすらと苔が生えていました。



はじめは


寝ているのかな、と思い


通り過ぎたのですが、


何か違う気がして


また戻り


しろねこさんに声をかけました。




痩せこけた身体は


横たわり


反応もなく


目やにだらけの目は開いたまま。


口も開いたまま


ヨダレを垂らして


口の下のコンクリートには


水たまりができておりました。




お腹を見ると


かろうじて息をしていましたが


もう虫の息といった感じでした。


身体は冷たく


息をしているのが


不思議なくらいで。



毒?


腎臓?




お世話をしている


お宅に声をかけるも


誰も出てこず。




家に帰って車を持ってきて、


などと色々考えるも


その間に亡くなりそうな


気がして


その場を離れられませんでした。




仕事もあり、困った。。。




でもこのねこさんの


最期の瞬間を誰かに


看取ってほしかったので


近くのボランティアさんに


頼んで来ていただきました。




ボランティアさんは


色々持ってきてくださったので


コンクリートから


タオルとペットシートの上に移し


少しでも幸せ香りの中で


逝ってほしく


口にちゅーるを


ちょこっと垂らして


あげることができました。




そのボランティアさんは


病院へ、と


数回おっしゃっていましたが


どうみても


獣医さんも何もできる状態ではなく


病院は大丈夫なので


わたくしの仕事が終わるまで


最期を見届けて


預かってほしい旨をお頼みました。




また、


ペット火葬の予約は


早めにしないと


何日も来てくれず


夏の遺体の保存は大変だとも


数回おっしゃっておりました。




それも大丈夫なので


夕方まで預かってほしいことを伝えると


タクシーで運んでいただけると


快諾してくださいました。



移動には段ボールが必要とのことで


わたくしが歩いて近くのスーパーに


段ボールをもらいに行くも


開いていなくて


しかも


徒歩で行ける範囲に


コンビニが見当たりません。


そのまま抱っこして


移動してもらおうと思い


戻ると


自転車でコンビニまで行き


貰ってきてくれるとのことでした。




朝からすぐにこちらに


駆けつけてくださり


最期の見届けと


1日の預かりを承諾し


段ボールまで


取りに行ってくださるとは


なんとお優しく


フットワークの軽いお方。




そして


わたくしと


しろねこさんと


二人きりになった時に


しろねこさんは


すぅーと


静かに息を引き取りました。




会話を聞いていたからかな、


なんて思ったりもして。。。


迷惑をかけないようにと


このタイミングで逝ったのかな、と。




もう一度


お世話をしているお宅の


ドアをノックすると


中からおばさまが出てきて


無事に


しろねこさんを


お引き渡しできました。




「わたし、出かけていて今帰ってきたの。」


「あらぁ、この子、年だったからねぇーっ。」


「あっ、もう、ダメね。」


「じゃ、運びます。」


タオルの4つ角をつまみ上げて


持とうとしたため


「わたくしが運びます。」


と言い、運ばせていただきました。


「2年前に手術して


最近は痩せちゃって、


ちゅるちゅるしか食べなかったのよぉ。」




いったい何歳の子かしら?


年なら、手術する必要あったのかな?


どうやって葬るの?



などと色々と思いましたが


ずっとお世話をしてくださった方ですし


しろねこさんをお任せしました。




えさやりさんとしろねこさんに


お別れの挨拶をして


元のアパートに戻ると


段ボールを取りに行った


ボランティアさんが


ちょうど戻ってまいりました。



こころばかりですが


お礼をして


あとはあらためてということで


わたくしは


急いで仕事へと向かいました。




仕事はかなり遅刻になりましたが


しろねこさんの最期のときに


立ち会わせていただいて


よかったな、と思います。




1度みかけて気になっていたのです。


お世話をしているお宅に


その時


声をかけようと思ったくらいで。。。




ありがとうね。


安らかにね。


次またねこ世なら


いえねこに


なるんだよ。




会社に向かう道には


アゲハ蝶が飛んでいました。




注意:イメージ画像です。





電車の虫さんといい、


きっと


意味があるのでしょうね。




何だかエリちゃんを思い出したよ。



天国のエリザベスこと、エリちゃん。


しろねこさんをよろしくね!