Save the CATs は、現在準備中です。

2021/08/27 23:25

会社の帰りに電車に乗ろうとすると


「きゃーっ」


と女性たちの軽い悲鳴が


車両の中より


聞こえてまいりました。




その車両に乗り込みながら


悲鳴をあげて恐がっている


二人連れの女性たちの


視線の方向に目を向けると


何やら少し大きめの虫が


人の間を飛んでいました。




わたくしは


虫が飛んでいる反対の席に


座ったのですが


そこは


悲鳴をあげている女性たちの隣です。




「予測不能だから、こわいよねぇーっ」


と、虫が飛ぶ方向を変える度に


「きゃっ」とか「くるっ!?」など


騒いでおりました。




よく見ると


刺しそうにない虫でしたし


何となくこちらには来ない気がして


わたくしはスマホを見ておりました。




そうすると。。。



「えっ!?」


「あっ!!」


「止まった!」


「えっっ!?!」


「まって、なんか、、、」


「何かいるんだけどっ、あそこ」


「あれ、別の虫に捕まったんじゃない!?」


「えっ!?」





わたくしも顔をあげて見てみると、


“あ、かまきり。。。”





「えっ!あれ、カマキリじゃん!!」


「うけるーっっっ」


「ナイス!カマキリ」


「でも何でいるん!?あんなとこ!」




ベージュカラーのカマキリさんが


なぜか


ドアの上の


電光掲示板のところにいて


飛んでいた虫を


捕獲して


補食しようとしております。




なんとまぁ。




飛んでいた虫さんにとっては


絶体絶命の時ですが


確かに


あまりにも意外な場所に


あまりにも偶然に


カマキリがいることに


女性たちにもつられてか


わたくしも


ちょっと笑いが


込み上げてまいりました。




「いいねっ!カマキリ君」


「虫はあれだけど、」


「いやぁぁ、食物連鎖だわぁ~」


「わたしら二人の時って、何か起こるよね!」




わたくしは、


虫さんに痛みがないように


ご冥福をお祈りしながら、


その下のドアから電車を降りました。




ぼくにゃんたちも、捕まえてあげるよ!